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医薬品の錠剤デザイン:最も重要な4つの要因

医薬品の錠剤のデザインと製造に関しては、中心に薬物を含む製剤という概念以上に多くの考慮すべき要因があります。錠剤デザインの成功には、錠剤の外観、嚥下性等は非常に重要です。

医薬品の錠剤をデザインする際には、患者さんの観点から主に4つの要因を考慮します。

要因1:錠剤のサイズと形状

錠剤のサイズと形状については、飲み込みやすさが最も重要です。患者さんが錠剤を容易に飲みこめない場合、服薬コンプライアンスが低下する恐れがあります。そして、そのことによって製品に対してネガティブな印象を持たれることもあります。

その解決策として、錠剤の直径を22mm以下(理想的には8mm以下)と最小限にします。

錠剤の形状も重要です。なぜなら、形状やサイズによっては患者さんに窒息の危険性があるからです。

役立つヒント:錠剤の重量とサイズを最小限に抑える、適切な賦形剤と製造工程を選択すること。ただし、薬物含量、打錠性などによっては難しいケースもあります。その場合は、解決法についてカラコンにご相談ください。

要因2:錠剤の色

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近年の医薬品では様々な判断に基づき、選択される錠剤の色の範囲が広くなっています。製品のブランド化に関しても、色は非常に大切です。白色の素錠は製造は容易ですが、他と見分けがつかない問題があります。

錠剤に着色することは、単なるブランド化だけでなく、安全性の観点からも重要です。特徴的な色によって、異なる薬物含量の錠剤を識別しやすくします。これによって、患者さんが誤って服用する危険性を低くすることが可能です。白色の素錠では特に飲み間違いが起きやすいため、見分けやすく着色することは非常に有効です。

役立つヒント:異なる薬物含量には、識別しやすい色や色調の濃淡を選択すること。これにより、製品ブランド化を推進しながら、当局からの製剤識別性の要件を満たすことができます。

要因3:錠剤コーティング

 素錠を服用されたことがあれば、コーティングされていない錠剤がいかに飲みにくいかを経験されたことでしょう。フィルムコーティングによって、患者さんが服用しやすく好ましいイメージの錠剤として、服薬コンプライアンスの改善につながります。

コーティング処方は、それぞれ異なる組成成分で調製されています。コーティングの開発担当者によって、患者さんが服用しやすい処方をデザインします。特に、嚥下が困難な場合は重要な特性です。

役立つヒント:最大限に嚥下性を向上させる方法は、小さな錠剤サイズと光沢の高いフィルムコーティングの組み合わせが有効。また、楕円形や丸いエッジの形状も役立ちます。

要因4:錠剤の外観とブランド化

M&MやSkittlesなどのキャンディメーカーも、製品が魅力的に見えるようにデザインに多くの投資を行っています。医薬品では一般的に、外観をあまり考慮しない傾向があります。しかしながら、錠剤が魅力的な外観であることは、患者さんにとっても、製品のブランド化に関しても同様に利点があります。

M&Mの中心にプリントされている商標「M」や、その形、および製品がカラフルなことは広く知られています。バイアグラ錠の外観も、青色で独特なダイアモンド型として浸透しています。このように、記憶に残りやすい錠剤をデザインすることが可能です。

役立つヒント:錠剤コーティングによる外観についてのご質問は、カラコンにご相談ください。ブランド化のご要望に、可能な限り近いデザインをご提案します。

医薬品においての錠剤デザイン

錠剤デザインに取り組むには、今が良いチャンスといえます。カラコンのユニークな錠剤デザインサービス「BEST®」は、患者さんの安全性と服薬コンプライアンス向上を考慮しながら、製品ブランド化においても最適な錠剤の色と形状をご提案します。

カラコンのBESTサービスでは:

  • 製品差別化のため、治療カテゴリーのマーケットを調査します。
  • 形状デザインのアドバイスでは、嚥下性や取り扱いの改善を目指します。
  • 薬事規制に応じた、患者さんに好まれる色調の評価を行います。
  • 実物に近く画像化することによって、最終製品を視覚的に確認することができます。

製品ブランド化と服薬コンプライアンス向上に最適な錠剤デザインについては、カラコンにご相談ください

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