課題をチャンスに変える

一般用（OTC）製品から二酸化チタン（TiO2）を取り除くという課題の克服を、カラコンに手伝わせてください。これは大変な作業のように思えますが、嚥下性を改善することで消費者体験を向上させる絶好のチャンスであり、製品の色安定性、隠蔽性、生産性を向上させる機会を提供します。

錠剤のフィルムコーティングの重要性

メーカーにとってフィルムコーティングは、有効成分を光、水分、酸素から保護し、錠剤を包装や取り扱いに対してより堅牢にするなどの重要な利点を提供します。

消費者にとって、治療スケジュールの遵守は重要です。フィルムコーティングで匂い、味、および良好な嗜好性を管理することは、成功する結果を生み出すことに役立ちます。消費者は錠剤の色を認識し、ブランドに関連付けることができれば、治療に適した錠剤をよりよく識別して覚えることができます。滑らかでエレガントな仕上がりにより、錠剤は見やすく、飲み込みやすくなります。

課題を理解する

TiO2は、医薬品でも広く使用されている承認済みの食用色素です。TiO2は錠剤コーティングにおいて、乳白剤として機能し、光から活性物質を保護し、色を付加する役割を果たします。

近年、欧州食品安全機関（EFSA）は、E171（TiO2）の食品添加物としての使用は安全であるとは見なされなくなったと宣言し、EFSAはできるだけ早くそれを除外することを約束しました。業界では、2021年末までに禁止措置がとられる可能性が高いでしょう。

禁止は食品として指定された製品に影響を与えますが、現在、医薬品からTiO2を取り除く必要はありません。欧州セルフメディケーション産業協会（AESGP）は、欧州医薬品庁（EMA）と直接対話するE171タスクフォースを結成し、交換可能な材料がある場合、および交換への影響について、使用されるTiO2の量に関する追加データを要求しています。

TiO2と同様の隠蔽性を達成することは困難です。そのため、カラコンは、優れた白色度を備えたNutrafinish®二酸化チタンフリーフィルムコーティングシステムを含む一連の代替処方の開発に投資しました。コーティング原料を深く理解することで、視覚的に魅力的な性能に匹敵する代替処方を開発することができました。

理解すべき重要な要素の1つは、光安定性です。光は有効成分を分解し、色素を退色させ、錠剤の外観を変える可能性があります。カラコンの専門家は、光に直接さらされたTiO2フリー処方でコーティングされた錠剤を研究し、分光光度計で参照標準に対して色素を測定しました。TiO2の代わりに炭酸カルシウムを含んだ代替コーティングは、光からの保護を提供し、安定性とシェルフライフを改善しながら色の変化を最小限に抑えるのに役立つ、最高の性能を提供します。

課題を変化のチャンスに変える

多くのOTCブランドにとって、これは既存の製品を強化する理想的な時期です。これは、TiO2フリーフィルムコーティングの最新の技術革新から得られ、より良い消費者体験をもたらします。

オポチュニティー #1 - 錠剤安定性の向上

環境水分への暴露は、敏感な医薬品有効成分の分解につながる可能性があり、医薬品の安定性と有効性に深刻な影響を及ぼします。フィルムコーティングは、製品のバルク保管、輸送、または再梱包の段階を含む、梱包前の温度、湿度の変動から敏感な化合物を保護することができます。これは、一次包装における製品安定性を改善し、使用中の製品の完全性を確保する機会です。

Opadry^® amb IIは、水分に敏感な薬の最良の選択です。アモキシシリン/クラブラン酸錠の安定性に対する防湿フィルムコーティングの影響について、詳しくは最近のケーススタディをご覧ください。
結果は、Opadry amb IIが一次包装を超えて水分に敏感な化合物の完全性を保護することを確認しています。

オポチュニティー #2 - 生産性の向上

生産性が製造のボトルネックである場合は、迅速で柔軟なコーティングであるOpadry^®QXを最初に選択する必要があります。

Opadry QXは、コーティング錠の新しい生産性、効率、および外観の基準を設定します。Opadry QXの高固形分と低粘度の成分により、あらゆるタイプのコーティング装置の幅広いプロセスパラメータでコーティングが可能になり、準備時間とコーティング時間が短縮され、高品質の仕上がりが実現します。高固形分（最大35％）での使用により、コーティング時間が40％以上短縮されます。広範なプロセスパラメータでの使用の柔軟性は、製品をある生産施設から別の生産施設に簡単に移動できることを意味します。

カラコンは消費者体験を向上させるため、すぐに利用できる幅広い製品ポートフォリオを提供しています。

錠剤をフィルムコーティングする方法については、このウェビナーをご覧ください。次の方法に関する洞察を得ることができます。

• 嚥下性の向上
• ブランド価値を差別化し、追加する
• 消費者のアドヒアランスを促進する
• 製品の安定性を高め、生産性を向上する